バックスイング③ クラブをどこにどう上げてトップをつくるか? そんなことに悩む必要なし 何より大事なのは腕を伸ばしてボールを打ちやすいように上げること …なるほど、詳しく学ぼう《第16回》

スイング

よく、バックスイングでは下半身の動きを極力抑えて上体を回すことで捻転差をつくろう、そうすればパワーが貯まって一気に開放して打てるようになる、などと言われる。しかし湯原に言わせると「何もそんな難しいことは意識しなくてもいい。捻じる、など考えず、正しい軸回転を目指そう」。
また、バックスイング自体、あれやこれやと悩んだり、考えたりすることがあるだろうが、一番大切なのは、インパクト(もしくはインパクト直後)で腕をしっかりと伸ばせるようにクラブを上げること。トップで腕を伸ばしていたらそれができない。一方、腕を伸ばすとは両腕を内旋させること、等。順序こそ違えど、そうした知識を今回の講義で得てほしい。

ゴルフ界随一の理論派プロ 
 代名詞は切れ味鋭いアイアンショット
  東京国際大ゴルフ部監督
湯原信光
ゆはら・のぶみつ/1957年8月14日生まれ、東京都出身。レギュラーツアー通算7勝、シニアツアー通算1勝。東京国際大学所属
 7歳からゴルフを始め、74、75年と日本ジュニアゴルフ選手権制覇。日本大学櫻丘高校から日本大学経済学部に進学し、ゴルフ部へ入部。79年日本アマチュアゴルフ選手権を含む、27回の優勝を達成し、卒業後80年プロ転向。学生時代から定評のあった美しいスイングに磨きをかけ、日本を代表するショットメーカーとして君臨、一世を風靡した。
 特筆すべきはパーオン率の高さ。記録の残る88年以降2005年までの21シーズン中、19シーズンでベスト10入り。98、00、01年は1位に輝く。
 2013年7月、東京国際大学特命教授、および同大学ゴルフ部監督に就任。現役ツアープロがフルタイムで学生を指導する先駆者となった。
 ツアープロ、大学教授、ゴルフ部監督と“三足の草鞋”を履きながら22年4月、日本大学大学院 総合社会情報研究科 博士前期課程 人間科学専攻に入学。さらなるゴルフ理論を追究しつつ、入学5年後の博士号取得に向けて現在奮闘中。

《目次》
00:00 前回終盤の話
00:58 両腕の使い方
04:54 肩を回すにも…
05:42 体の回し方の件
08:47 回転で考える
10:43 正しい運動方向

撮影協力・サザンヤードCC(茨城県)

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