【女子プロゴルフ20年史・第5話】女子プロ人気沸騰のターニングポイント「渋野日向子の海外メジャー制覇!」
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女子ゴルフ人気の”起爆剤”として転機が訪れたのは19年。黄金世代のエースのひとりとなった渋野日向子が海外メジャーAIG全英女子オープンで優勝。77年に樋口久子が全米女子プロ選手権に優勝して以来、日本勢42年ぶりにメジャー制覇を達成したのだが、これが女子プロ人気沸騰のターニングポイントになった。
渋野日向子は、その年の国内メジャー、ワールドレディスチャンピオンシップで優勝しているものの海外の試合に出るのは初めて。右も左もわからずイギリスに渡り、全英女子オープンというメジャーの舞台に立つ。すると、あれよあれよという間にトロフィーを掲げた。海外メディアからは『スマイリングシンデレラ』の愛称までいただいた。
緊張する優勝争いのさなかでもおやつをパクパク。テレビカメラに笑顔で手を振る姿がクローズアップされ、日本だけでなく世界中のゴルフファンがシンデレラに恋をした。
メンバー登録をすれば予選会免除で米ツアー出場が可能だったが、渋野日向子の選択は国内ツアーに専念すること。その年(19年)4勝を挙げてメルセデスランキング1位、賞金ランク2位に輝いた。
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