マーケット拡大の女子ゴルフ界 ~渋野に見る魅惑的なプロの味わい

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マーケット拡大の女子ゴルフ界 ~渋野に見る魅惑的なプロの味わい
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女子ゴルフで今シーズンのメジャー全5戦が終了した。最終戦となった8月上旬のAIG全英女子オープンで鮮烈な印象を残したのが渋野日向子だった。大会前は不調が伝えられた中で優勝争いを演じ、最後はわずかに1打及ばなかったものの、男女を通じて日本選手初となるメジャー2勝目の夢が広がった。

1744年に創設された屈指の伝統コース、英北部ガレーンのミュアフィールド・リンクスで輝きを放ち、ファンの関心やスポンサーの資金を呼び込むプロフェッショナルとしての立ち振る舞い。世界的にも女子ゴルフ界のマーケットが拡大している由縁が確かに存在した。

■二つの珍しい光景
 8月7日の最終日をトップのアシュリー・ブハイ(南アフリカ)に5打差の2位で迎えた。勝負のラウンドへ向けて普通なら緊張感を漂わせてもおかしくないが、スタート前から正反対の光景だった。

渋野は練習場に赴く際、来場した子どものサインに応じたり、ギャラリーとの記念撮影に笑顔で納まったりと、まるでラウンド終了後の様相。本人は競技終了後「プレッシャーは特に感じていなかった。5打差あったっていうのもある。そこまで緊張せずスタートできた。本当に楽しむ気持ちをまた思い出させてくれる場所」と心境を説明した。
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